初心者の質問

フロップを外したAKの打ち方

3つのフロップのソルバー結果から、BBがチェックした後にボタンのAKoがチェック、小さいベット、大きいベットをどう配分するかと、その結果からは言えないことを解説します。

目次

答えは1つではありません。ボード次第で、以下のソルバー結果では同じハンドが「大半はベット」から「大半はチェック」まで変わります。ボタンでAKoを持ち、BBがコールしてチェックした後のソルバーのチェック頻度は、Qs 7c 2d で 23.1%、Qs Jh 4c で 40.5%、8s 7s 2d で 70.6% です。

つまり「レイズしたのだから常にCベット」も「外したのだから諦める」も、この3つのボードでは通用しません。このページでは、チェックとベットの配分、ベットに使うサイズ、そして結果をどこまで信頼できるかを説明します。

スポット

このページの数字はすべて同じ設定から得たものです。6人卓キャッシュ、スタック 100 bb、ボタンが 2.5 bb にオープンし、BBがコールします。フロップのポットは 5.5 bb、残りスタックは 97.5 bb です。BBがチェックし、ボタンのアクションになります。

ボタンはポットの33%か75%をベットできます。ソルバーの画面とCSVファイルではこれらのサイズが 2 bb と 4 bb と表示されるため、このページでもその表記を使います。

これはAKoハンドクラスの平均です。 オフスートのAKの12コンボすべてをまとめた値です。ハートのAとダイヤのKのような特定のハンドを表すものではなく、このページには個々のコンボの違いについてのデータもありません。

各ボードでのAKoのアクション

アクション Q♠ 7♣ 2♦ Q♠ J♥ 4♣ 8♠ 7♠ 2♦
チェック 23.1% 40.5% 70.6%
2 bb ベット 73.8% 41.2% 27.9%
4 bb ベット 3.1% 18.2% 1.5%
97 bb ベット 0.0% 0.0% 0.0%

97 bb のベットもツリーに残っています。3つのボードすべてで、CSV上のAKoの頻度はゼロに丸められていますが、そのアクションが起こり得ないという意味ではありません。

Qs 7c 2d:ほとんどが小さいベット

ここでAKは2枚のオーバーカードを持ち、1枚で完成するドローはありません。AKoは 73.8% の割合で 2 bb をベットし、大きいサイズはまれで 3.1% です。

Qs 7c 2d でBBがチェックした後のボタンの戦略エクスポート(英語表記)
Qs 7c 2d でBBがチェックした後のボタンの戦略エクスポート(英語表記)

Qs Jh 4c:チェックが増え、大きいベットも増える

今度のAKにはガットショットがあり、どの10が来てもストレートになります。Qs 7c 2d と比べると、AKoはチェックが増え、4 bb ベットをはるかに多く使い、その頻度は 18.2% です。2 bb ベットは 41.2% まで下がり、チェック頻度に近くなります。

Qs Jh 4c でBBがチェックした後のボタンの戦略エクスポート(英語表記)
Qs Jh 4c でBBがチェックした後のボタンの戦略エクスポート(英語表記)

8s 7s 2d:ほとんどがチェック

AKはここでも2枚のオーバーカードで、1枚で完成するドローはなく、ボードはスペード2枚のローボードです。チェックが主なアクションになります。AKoがベットするときはほぼ常に 2 bb で、2 bb が 27.9%、4 bb は 1.5% です。

8s 7s 2d でBBがチェックした後のボタンの戦略エクスポート(英語表記)
8s 7s 2d でBBがチェックした後のボタンの戦略エクスポート(英語表記)

8s 7s 2d では、ボタンのレンジ全体のベットは減るのか?

はい、この2つのクイーンハイボードと比べれば減ります。ボタンのレンジ全体は、8s 7s 2d で Qs 7c 2d や Qs Jh 4c よりも多くチェックします。2つのクイーンハイボードの間では、Qs Jh 4c のほうが Qs 7c 2d より 4 bb ベットを多く使いますが、ベット全体の頻度は近いため、このページではどちらが多いとは言いません。

この2つの記述は、ソルバーの画面から読み取ったものではなく、この研究のCSVファイルから計算したものです。各ハンドクラスの頻度に、そのボードでまだあり得るコンボ数を掛け、プリフロップのウェイトなしで1回、ウェイトありで1回計算しました。どちらの方法も同じ方向を示しています。アプリ自身の全体表示に出るパーセンテージはプリフロップのウェイトを含まないため、同じ尺度ではありません。

1つの原因に絞れない理由

「ガットショットがあるからAKoは大きくベットした」「ドローが多いからチェックした」と言いたくなるかもしれません。しかし、この結果はそれを示していません。ボードが変わると、カードのランク、つながり、スート、そして両者のレンジとフロップの絡み方が同時に変わります。3つのボードは代表的な例として扱い、1つの変数だけを切り分けた実験だとは考えないでください。

同じ理由で、新しいボードは新しい問いです。ここにないフロップでAKを持っている場合、このページからその頻度はわかりません。

学習での使い方

セッション後のハンドレビューに使ってください。これは学習用の資料であり、プレイ中の判断を支援するものではありません。

  1. まずスポットを確認する。 これらの数字は、ポジション、プリフロップのアクション、スタック、レンジ、ベットサイズが同じであることが前提です。
  2. ボードをこの3つと比べ、重要なら解析する。 比較から得られるのは調べるべき問いであって、そのまま真似する頻度ではありません。
  3. いつも同じことをしていないか確認する。 フロップを外したAKで常にベット、または常にチェックしているなら、これらのボードは、その選択を見直す価値があるという根拠になります。
  4. サイズを意識する。 ベット頻度だけを見ると、Qs Jh 4c での 2 bb と 4 bb のラインの違いが見えなくなります。

混合頻度になじみがない場合は、ポーカーのGTOとは?から読んでください。用語集では、レンジやEVなどの用語を説明しています。

このページで扱わないこと

これらのソルバー結果が扱うのは、シングルレイズドポットでBBがチェックした後の、イン・ポジションのボタンだけです。アウト・オブ・ポジションでAKをプレイする場合、3ベットポット、他のスタック深度、マルチウェイポット、それ以降のストリートは扱いません。いずれも別のモデルなので、これらの頻度を当てはめないでください。

入力と結果

ダウンロード

各CSVには、BBがチェックした後のノードでのボタンの92ハンドクラスが含まれています。頻度は0–1の割合、各アクションのEVはbb単位です。ツリー全体やコンボごとの結果ではありません。

設定記録はアプリが書き出したものではありません。 DirectのBulk editフィールドから両者のレンジを読み取り、設定画面でツリー設定を目視で確認したうえで、それらの値をアプリの設定形式に整理しました。スレッド数、出力間隔、同型性のスイッチはインターフェースに表示されないため、ソースコードのデフォルト値になっています。

設定 使用値
ソルバー MelaGTO Direct v1.1 (10)、CPU、FP32、customExact、英語インターフェース
フロップのサイズ ポットの33%と75%のベット(2 bb と 4 bb と表示)、レイズは50%、BBはリードできる
ターンとリバーのサイズ ベットとレイズはポットの50%、BBのドンクベットなし
レイズ レイズ上限(Raise cap)2。ベット自体も数えるため、ベットの後にレイズできるのは1回
オールイン 有効、しきい値67%
停止設定 maxIteration 100、ポットの0.5%という精度目標
ソースコードのデフォルト値 スレッド数は自動(-1)、同型性は有効
レーキ 不明で、モデル化していません。控除なしのローカルなポストフロップモデルであり、どのサイトのレーキを再現するとも主張しません

収束は不明です。 0.5%の目標は設定であり、結果ではありません。今回の記録には最終反復回数も実測したエクスプロイト可能性も含まれていないため、目標に到達したとも、これらが完全な均衡だとも主張しません。完了を確認するまでの時間は、Qs 7c 2d で最大209秒、Qs Jh 4c で最大203秒、8s 7s 2d で最大144秒でした。これは完了を初めて確認した時点での上限であり、正確な計算時間ではありません。

使用したレンジ

これは 6max_RC_100bb_200NL のレンジ(artifact バージョン 2026.08.12-v1)で、混合ウェイトを含み、Bulk edit から読み取ったものです。数字のないクラスのウェイトは1、記載のないクラスのウェイトは0です。

BB、アウト・オブ・ポジション(90クラス)

ATs:0.949,A9s,A8s,A7s,A6s,A5s:0.03,A4s:0.366,A3s:0.917,A2s,KJs:0.699,KTs:0.521,K9s,K8s,K7s:0.829,K6s:0.801,K5s:0.978,K4s:0.967,K3s:0.675,K2s:0.896,AQo:0.238,KQo:0.639,QJs,QTs:0.68,Q9s:0.771,Q8s:0.885,Q7s:0.952,Q6s:0.922,Q5s:0.767,Q4s:0.903,Q3s:0.752,Q2s:0.673,AJo:0.765,KJo:0.584,QJo:0.75,JTs:0.567,J9s:0.169,J8s:0.922,J7s:0.414,J6s:0.702,J5s:0.498,J4s:0.605,J3s:0.577,J2s:0.259,ATo:0.833,KTo:0.643,QTo:0.709,JTo:0.758,T9s:0.116,T8s:0.599,T7s:0.79,T6s:0.479,T5s:0.275,A9o:0.844,K9o:0.711,Q9o:0.889,J9o:0.845,T9o:0.866,99:0.588,98s:0.742,97s:0.925,96s:0.9,A8o:0.935,K8o:0.341,T8o:0.301,98o:0.082,88:0.814,87s:0.693,86s:0.824,85s:0.808,A7o:0.723,87o:0.019,77:0.887,76s:0.63,75s:0.969,74s,A6o:0.375,66:0.902,65s:0.58,64s,63s:0.688,A5o:0.765,55:0.909,54s:0.504,53s,52s:0.592,A4o:0.575,44,43s,33,22

BTN、イン・ポジション(92クラス)

AA,AKs,AQs,AJs,ATs,A9s,A8s,A7s,A6s,A5s,A4s,A3s,A2s,AKo,KK,KQs,KJs,KTs,K9s,K8s,K7s,K6s,K5s,K4s,K3s,K2s,AQo,KQo,QQ,QJs,QTs,Q9s,Q8s,Q7s,Q6s,Q5s,Q4s,Q3s,Q2s:0.629,AJo,KJo,QJo,JJ,JTs,J9s,J8s,J7s,J6s,J5s,J4s:0.974,ATo,KTo,QTo,JTo,TT,T9s,T8s,T7s,T6s,A9o,K9o,Q9o,J9o,T9o,99,98s,97s,96s,A8o,K8o:0.923,J8o:0.526,T8o:0.929,98o:0.32,88,87s,86s,A7o,K7o:0.247,77,76s,75s,A6o,66,65s,A5o,55,54s,A4o,44,A3o:0.84,33,22:0.692

Direct でボードを再計算するには、上の設定で Custom spot を作成し、Bulk edit で両者のレンジを貼り付け、CPUでの解析を選び、BBがチェックした後のノードをダウンロードしたCSVと比較します。バージョン、ハードウェア、停止条件はいずれも厳密な再実行に影響する可能性があります。

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